分け隔てなく
わけへだてなく
表現副詞
標準
(treating) equally
文例 · 用例
湊はこの店へ来る常連とは分け隔てなく話す。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
だから忠の字は官吏の者から云ふと君に對して分け隔てなく義務を果すと云ふことであつて、臣下が君に對して私なく、二心なく仕へることも忠、又人民が眞心を以て盡すのも忠であります。
— 桑原隲藏 『支那の古代法律』 青空文庫
敵意の影をわずかばかりも残さず、世界をどこまでも広い慈愛で見つめる者は、心の奥底で、この祈りをゆっくりと吐き出すことができる――生きとし生けるものみなに、平穏があるように分け隔てなく――このような者は、誰にも奪えない幸せな結末を迎える。
— MORNING AND EVENING THOUGHTS 『朝に想い、夜に省みる』 青空文庫
――いつも後始末では自分自分のことにばかり懸って、争いになるのだが、今度は仰っしゃる通り、村人が一致して、誰の田だの、彼の家だのという分け隔てなく、力を協せてやることにしたので、案外早く被害の取返しもつきそうで――などとも、中の老百姓が、礼を繰返していった。
— 二天の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
そうすれば、あなたのようなよい人とも、もっともっとわけへだてなくつき合えるのだし。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
しかし根は親切そのもので、知らない男の人にでもわけへだてなく親切だから、登美子さんは私のことを天下に稀れな助平だという。
— 坂口安吾 『青鬼の褌を洗う女』 青空文庫
三毛猫は、いかにもわけへだてなく、「ハンスさん、どこへ行くのよう」と、声をかけました。
— ヤーコップ、ウィルヘルム・グリム Jacob u. Wilhelm Grimm 『かわいそうな粉ひきの若いものと小猫』 青空文庫
どこの兄弟も、やさしいお母さんのおなかから生まれて、おなじ乳をのんで、わけへだてなく育てられたのです。
— 小川未明 『煙と兄弟』 青空文庫
作例 · 標準
先生は、生徒一人ひとりを分け隔てなく指導してくれた。
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このNPOは、国籍や宗教に関係なく、分け隔てなく支援を行っている。
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「皆、平等に。分け隔てなく、この機会を皆に与えよう。」
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