逆立つ
さかだつ
Godan verb with 'tsu' ending動詞-自動詞
標準
to stand on end
文例 · 用例
今度はまた川になる、川の面は、呼吸も吐かず静まりかえっているように見えるが、足を入れると、それこそ疾風が液体になったように全速力で走っている、流れの浅く、彎入した、緩やかなところに背を露わした石がある、苔が厚く活物の緑が蠢めいている、水草の動くのは、髪の毛がピシピシと流電に逆立つようだ。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
」と、力のない、笑の影を浮かべて、言つて、悵然として仰いで、額に逆立つ頭髪を払つた。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
たとえば幕が落ちる途中でちょっと一時何かに引っかかったが、すぐに自然にはずれて首尾よく落ちる、その時の幕の形や運動の模様だとか、また式辞を朗読する老紳士の白髪の一束が風に逆立つ光景とか、そういう零細な事象までがことごとくこくめいに記録されるのである。
— 寺田寅彦 『ニュース映画と新聞記事』 青空文庫
蚊の泣くような細い女の声で、そう言うのを、たしかに聞き、髪の逆立つ思いで狂ったようにはね起き、襖をあけて廊下に飛び出た。
— 太宰治 『犯人』 青空文庫
髪が逆立つとまでは言えないが、けれども、なにか、異様にからだがしびれた。
— 燭をともして昼を継がむ。 『花燭』 青空文庫
この時は、手の鱗も逆立つまで、しゃっきりと、爪を大きく開ける、と甲の揺ぐばかり力が入って、その手を扁平く板について、白く乾いた小さな亀の背に掛けた。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
」と目が逆立つて、又じり※と詰寄る。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
そのすさまじさに全身がぞくりとして髪が逆立つ。
— THE ADVENTURE OF THE DYING DETECTIVE 『瀕死の探偵』 青空文庫
作例 · 標準
暗闇で突然変な音がして、彼の髪が逆立った。
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