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欧系

おうけい
名詞
1
標準
文例 · 用例
とは云ふものの、それは北欧作家の共通点でなく、日本の北欧系作家が、その点を強調してゐるだけである。
岸田國士 新劇界の分野 青空文庫
その一派とは、即ち二、南欧系
岸田國士 新劇界の分野 青空文庫
欧系と云つても、主に仏蘭西作家のあるものから影響を受けたやうに思はれてゐる一派であるが、この一派は、まだその数も甚だ少く、殊に、年少の無名作家中に時々見るくらゐなもので、北欧系の人々が考へてゐるほど有力な傾向ではない。
岸田國士 新劇界の分野 青空文庫
欧系が「思想らしきもの」を重んじ、舞台の「動き」を尊重するに反し、南欧系は「詩」を重んじ、「言葉の効果」に神経を集める。
岸田國士 新劇界の分野 青空文庫
欧系は、「人生に正面からぶつかる」ことが文学の本道なりと云ひ、南欧系は、別にそんなことは何とも云はぬが、内心、「人生の脚を掬つ」たり、「睾丸をつかむ」ぐらゐ平気だと考へてゐるらしい。
岸田國士 新劇界の分野 青空文庫
これが北欧系の気に入らぬ点で、「それは相撲の手ではない」と云つて腹を立てるのである。
岸田國士 新劇界の分野 青空文庫
欧系は、とぼけて、おや、「おれは相撲を取つてゐるつもりではなかつたが」と、苦笑するなど、甚だ意志の疎通を欠く次第である。
岸田國士 新劇界の分野 青空文庫
これは、云ふまでもなく、未来派、表現派、ダダイズム、構成派などの芸術的新傾向の追従者で、多くは北欧系に属する作家であるが、もうそろそろ、南欧系の中から、例へば、コクトオやリイヌの亜流の如きものが出て来てもよささうなものである。
岸田國士 新劇界の分野 青空文庫