鈍物
どんぶつ
名詞
標準
blockhead
文例 · 用例
しかしながら今日、いかに私が明盲の鈍物にすぎなかつたことだらう。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
仰向けに寝る奴は鈍物だときめていた)放図なく口を開いて、鼻と口との奥にさわるものでもあるらしい、苦しそうな呼吸を大きくしていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
野猪は鈍物でも殺されるのを合点して忍従する訳は無いから、逃れようともすれば、抵抗もする。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
さういふ人が若し他の娯樂に心を移したなら善い結果を得られぬが、是の如くにして變ぜざれば第一になることは出來ないまでも、其の人甚だしい鈍物ならざる以上、柘榴に於ては決して平凡の地位に終らない。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
まったく、悟空のあの実行的な天才に比べて、三蔵法師は、なんと実務的には鈍物であることか!
— ―沙門悟浄の手記― 『悟浄歎異』 青空文庫
曾ての同輩は既に遥か高位に進み、彼が昔、鈍物として歯牙にもかけなかったその連中の下命を拝さねばならぬことが、往年の儁才李徴の自尊心を如何に傷けたかは、想像に難くない。
— 中島敦 『山月記』 青空文庫
」「手前のやうな鈍物は、舌でも喰ひ切つて死んでしまへ。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
姉さんがいなくて、そのかわり、頗る鈍物のダンサアが、僕の自殺の発見者になってくれる。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
作例 · 標準
彼は頭の回転が遅く、周囲からは鈍物と思われている。
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いくら教えても理解しない鈍物に、先生も困り果てていた。
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自分を鈍物だと思わず、もっと自信を持つべきだ。
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