老尼
ろうに
名詞
標準
文例 · 用例
………あの老尼は、お米さんの守護神――はてな、老人は、――知事の怨靈ではなかつたか。
— 泉鏡花 『雪靈記事』 青空文庫
……あの老尼は、お米さんの守護神――はてな、老人は、――知事の怨霊ではなかったか。
— 泉鏡花 『雪霊記事』 青空文庫
それを老尼はうれしさのあまりに病室へ来ては涙まじりに、昔の話を身じまいをしながら姫君へ語るのであった。
— 若菜(上) 『源氏物語』 青空文庫
こちらは蔭の場所のようになっていた所で、ただ風流な座敷が幾つも作られてある建物では、いかめしい今後続いてあるはずの産養の式などに不便であって、老尼君のためにだけはうれしいことと見えても、外見へは不都合であるために、南の町へ産屋を移す計画ができていた。
— 若菜(上) 『源氏物語』 青空文庫
明石の老尼は、若宮を満足できるほど拝見することのできないのを残念に思っていた。
— 若菜(上) 『源氏物語』 青空文庫
一行は二日ほどここに滞留していて、老尼と拾った若い貴女のために祈りをし、加持をする声が絶え間もなく聞こえていた。
— 手習 『源氏物語』 青空文庫
ただ今では聞くことのできないような言葉がついていて」 などと中将がほめるのを、耳の遠い老尼はそばの者に聞き返して、「今の若い者はこんなことが好きでなさそうですよ。
— 手習 『源氏物語』 青空文庫
浮舟の姫君はめんどうな性質の人であると聞いていた老尼の所でうつ伏しになっているのであったが、眠入ることなどはむろんできない。
— 手習 『源氏物語』 青空文庫