檜扇
ひおうぎ
名詞
標準
formal folding fan made of hinoki cypress
文例 · 用例
自分も縁側へ出て新しく水を入れた手水鉢で手洗い口すすいで霊前にぬかずき、わが名を申上げて拍手を打つと花瓶の檜扇の花びらが落ちて葡萄の上にとまった。
— 寺田寅彦 『祭』 青空文庫
涼しい風が吹いて来て榊のゆうがサラサラと鳴り、檜扇がまた散った。
— 寺田寅彦 『祭』 青空文庫
○十四日 檜扇の花を植う。
— 伊藤左千夫 『草花日記』 青空文庫
やがて檜扇を授けらる。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
」とお珊が聞返す、胸を薄く数を襲ねた、雪の深い襲ねの襟に、檜扇を取って挿していた。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
第五番に、檜扇取って練る約束の、我がお珊の、市随一の曠の姿を見ようため、芸妓、幇間をずらりと並べて、宵からここに座を構えた。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
ふと心付いた状して、動悸を鎮めるげに、襟なる檜扇の端をしっかと圧えて、ト後を見て、襖にすらり靡いた、その下げ髪の丈を視めた。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
と、頤を檜扇に、白小袖の底を透して、「これか、」 と投げたように言いながら、衝と、両手を中へ、袂を探って、肩をふらりと、なよなよとその唐織の袖を垂れたが、品を崩して、お手玉持つよ、と若々しい、仇気ない風があった。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
作例 · 標準
平安時代の貴族たちが、儀式の際に檜扇を優雅に広げて顔を隠した。
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色鮮やかな絵が描かれた檜扇は、実用的な道具というよりは美術品のようだ。
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十二単を纏った姫君が、檜扇を手にして庭園を眺めている。
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標準
blackberry lily (Belamcanda Chinensis)
作例 · 標準
檜扇の花は、オレンジ色に黒い斑点があり、真夏の庭を彩ってくれる。
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檜扇の葉が扇のような形をしていることから、その名がついたと言われている。
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古歌の中で、檜扇は秋の訪れを告げる花として詠まれることが多い。
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ウィキペディア
檜扇(ひおうぎ)は、宮中で用いられた木製の扇のこと。桧扇とも表記する。女性の用いるものは特に袙扇(あこめおうぎ)とも呼ぶ。紙製の扇子(蝙蝠/かはほり)はここから派生し、檜扇を略したものとして普段使いに使われた。木簡についても紹介する。
出典: 檜扇 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0