江戸詰め
えどづめ
名詞
標準
temporary stay of a daimyo with his retainers and vassals in the Edo domain, under the Sankin-kōtai system during the Edo period
文例 · 用例
家を継ぐべき養子として、当時十八歳の父が迎えられる事になったが、江戸詰めの藩公の許可を得るために往復二か月を要した。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
かうした中根靱負が江戸詰め中、平田篤胤門に入り、勤皇の志を立てるに到つたと記述してあるのも、順序は叶つてゐる。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
水戸はどんなに騒いでいるだろうかとも、江戸詰めの諸藩の家中や徳川の家の子郎党なぞはどんな心持ちで筑波の方を望みながらこの橋を渡るだろうかとも、そんな話は出なかった。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
江戸詰めの侍たちは、目立たないところに料理屋を見立てることから、酒を置き、芸妓を呼ぶことまで、その辺は慣れたものだ。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
鉄砲洲の蔵屋敷に、尾州家江戸詰めの藩士が、友だちだけ寄りあって、刀剣|眼利の会を開いている。
— 林不忘 『寛永相合傘』 青空文庫
当時、某は江戸詰めにしてここにあるべきはずなければ、これをあやしみ、翌日その家に至り、つぶさに見しところを告げしに、某の夫人もまた、その時刻に良人の影、紙障に映ぜしを見たりとて、ともに一驚せしが、その翌日江戸より急報あり、『某、熱病にかかり急に死す』と。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
「もちろんさ」彼は冷えた酒を手酌で啜りながら、声に出して呟いた、「おれはもう若くもないし男やもめだ、杉原の娘は若いうえに初婚だし、留守役の妻は重荷だろう」 この城下勤めならどうにかなるだろうが、江戸詰めとなれば交際も多く、客のとりもちに慣れるだけでもなみたいていではない。
— 山本周五郎 『滝口』 青空文庫
その前後から、忌日に集る門人たちのなかに、江戸詰めになって去る者があり、新しく加わって来る者がありして、かなり顔ぶれが変っていった。
— 山本周五郎 『菊屋敷』 青空文庫
作例 · 標準
三百年も続いた江戸詰め生活は、大名の財政を圧迫した。
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若い頃は江戸詰めを命じられ、江戸での生活が長かったという。
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江戸詰めの間は、領国との連絡もままならず、苦労も多かっただろう。
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