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踏留

踏留
名詞
1
標準
文例 · 用例
しかして、踏留まって、睨むかと目をみはった。
泉鏡花 若菜のうち 青空文庫
一なだれに辷ったようで、やっと石段の下で、うむ、とこたえて踏留まりますと、はずみのついた車めは、がたがたと石ころの上を空廻りして、躍ったげにござります。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
淵に臨んで、崕の上に瞰下ろして踏留まる胆玉のないものは、いっその思い、真逆に飛込みます。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
……卷狩へ出る猪ですな、踏留まつた學生を突退けて、眞暗三寶に眞先へ素飛びました。
泉鏡太郎 艶書 青空文庫
」「はい、」と柳の下で、洗髮のお品は、手足の眞黒な配達夫が、突當るやうに目の前に踏留まつて棒立になつて喚いたのに、驚いた顏をした。
泉鏡花 三尺角 青空文庫
――御坊によう似たものが、不思議な振舞をするに依つて、大杉に足を踏留めて、葉越に試みに声を掛けたが、疑ひもない御坊と視て、拙道、胆を冷したぞ。
泉鏡花 妖魔の辻占 青空文庫
」と車夫の吉造、婦人を一人輪の下に轢かんとせし、ようよう車を踏留め、胆を潰せしむかばらたち、燐寸にあたりて二三本折っぺしょり、ますます苛ち、「命知らずの馬鹿者め、何だって往来に坐ってるんだ。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
」「はい、」と柳の下で、洗髪のお品は、手足の真黒な配達夫が、突当るように目の前に踏留まって棒立になって喚いたのに、驚いた顔をした。
泉鏡花 三尺角 青空文庫