一里
いちり
名詞
標準
2.44 miles
文例 · 用例
郷里へ引上げると間もなく次姉は市から一里くらい西のA村に嫁入りをしたので、あとは全く静かな淋しい家庭であった。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
しかし、それだけにまた、自分にとっては三十余年前の冬のある曇り日のこの珍しい体験が、過去の想い出の中に聳え立った一里塚のように顕著な印象を止めているものと思われる。
— 寺田寅彦 『鴫突き』 青空文庫
」 ほとんど一里も先と思はれるほどの遠方、幽潭の底を覗いた時のやうな何やら朦朧と烟つてたゆたうてゐるあたりに、小さな純白の水中花みたいなものが見える。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
両山脈の相対する間隔は、直径約一里もあろうか、間の岳の頂までは、この河原から一里半で達せられる。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
絶頂から山越しに向へ一里半も下りると、中股というへ出られる。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
爺はことし六十五であるが、穂高山の主と言われるくらいな山男で、何でも二十五、六歳のころ、旧の師走であったが、三人連れで、この温泉の上まで、猟にやって来たとき、雪崩れに押し流されて、一里も下まで落っこち、左の脚を折ったということで、もし自分一人であったら、到底命は助からなかったろうと、物語った。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
しかし谷や盆地のは夏になると大概解けてしまうが、崖の雪は盛夏でも日本アルプスのは、半里から一里位の長さで繋がっていることがある。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
コンクリートの橋があつて、そこで県道に出て、そこから私たちの家まで、約一里あつた。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
作例 · 標準
かつての街道沿いには、今も一里ごとに土を盛り上げて松を植えた一里塚が残っている。
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「一里や二里の距離なら、車を使わずに自分の足で歩くのが昔の人の当たり前だったんだ」
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「もう一里、あと一里だけ歩こう」と自分を叱咤しながら、重い足を前に進めて峠を越えた。
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