幻辞.com

繰方

繰方
名詞
1
標準
文例 · 用例
あまりにも緩怠至極な阿古十郎の態度に庄兵衛は呆れたり腹を立てたりしているが、しかし、そうばかりもしていられないので、北番所の例繰方に空席のあるのを幸い、その株を買って同心の無足見習にしてやった。
稲荷の使 顎十郎捕物帳 青空文庫
繰方というのは奉行の下にあって刑律の前例を調べるのが仕事で、割合に格式のある役なのだが、格別ありがたがる風もなく、番所の書庫から赦帳や捕物帳などを山ほど持ち出し、出勤もせずに弓町の乾物屋の二階に寝っころがって、朝から晩までそんなものを読み耽っている。
稲荷の使 顎十郎捕物帳 青空文庫
……俺は手先じゃねえ、例繰方だ。
稲荷の使 顎十郎捕物帳 青空文庫
北番所の例繰方で、奉行の下にいて刑律や判例をしらべる役だが、ろくろく出勤もせず、番所から持ち出した例帳や捕物控などを読みちらしたり、うっそりと顎を撫でたりして日をくらしている。
都鳥 顎十郎捕物帳 青空文庫
おれは、番所で古帳面を繰っている例繰方だ。
鎌いたち 顎十郎捕物帳 青空文庫
藤波はキュッと頬をひきしめて、「ときに、仙波さん、あなたのお役柄はなんです」「はア、ご承知のように、例繰方撰要方兼帯というケチな役、紙虫や古帳面の友というわけで、……いや、おはずかしいです」「つまり、刑律の先例を調べるのが、あなたの役なのだろう。
ねずみ 顎十郎捕物帳 青空文庫
……あるいは、ことしの大晦日の夕方まででもおつきあいいたしますが、なにしろ手前は奉行所の例繰方
野伏大名 顎十郎捕物帳 青空文庫
地つづきに植溜があって、ちょうどそこへ通りかかったのは北町奉行所の例繰方、仙波阿古十郎とお手付、ひょろりの松五郎。
遠島船 顎十郎捕物帳 青空文庫