浮かされる
うかされる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to be carried away
文例 · 用例
熱に浮かされるような恐ろしい生活の中で小さいゴーリキイの心は自分や他人の受ける侮蔑、苦痛に対して鋭く痛み、人間の生活についての観察を学び、一生を通じて彼の特質をなした真理を求める熱情が既に目覚め始めたのである。
— 宮本百合子 『マクシム・ゴーリキイの人及び芸術』 青空文庫
泣き叫ぶ赤ン坊と、高熱に浮かされる夫の間で、甲斐甲斐しく働く妻を見ると思わず熱い涙がハラハラと溢れるのだ。
— 甲賀三郎 『愛の為めに』 青空文庫
私はもっとしっかりと大地を踏みしめて、あくまで浮かされることを恐れなくてはいけない。
— 和辻哲郎 『生きること作ること』 青空文庫
(ルクレティウス)(a)酒のためには麻痺し混乱するし、病気の熱に浮かされると平静を失う。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
と云って、自分が沼津に居た時の歌だと云って、熱にうかされる様になって昼間火鉢によりかかって目をつぶるといつでも好きな夢を見られる嬉しさをうたった歌を誦して聞かせた。
— 宮本百合子 『ひととき』 青空文庫
この時代の恋愛は、ただ無闇な、盲目的な情熱にうかされるのであって、無批判的で、相手を選択する余裕がない。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
「そちらは心配もあるまいが」云々は、そこからひっぱり出してどうかされることはまああるまいが、外には気違いがどっさりいるからという意味で云っていることがピンと来ず、掘立小舎と勇壮な邸宅住居のものとの対照で云うなんていうのはけちくさい。
— 一九四四年(昭和十九年) 『日記』 青空文庫
現在、自分が蛇を殺したというので、熱にうかされるのはありそうなこってすが、あなたまで、先に立って、呪いの祟りのと騒ぎまわるのは、チト困った話ですねえ」 又右衛門は手をふって、「いや、一概にそうとばかりは言うまいぞ。
— 日高川 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
例句