用部屋
ようべや
名詞
標準
文例 · 用例
辰の下刻に親戚山本平作、桜井須磨右衛門が麻上下で附き添って、御用部屋に出た。
— 森鴎外 『護持院原の敵討』 青空文庫
「捕物帳というのは与力や同心が岡っ引らの報告を聞いて、更にこれを町奉行所に報告すると、御用部屋に当座帳のようなものがあって、書役が取りあえずこれに書き留めて置くんです。
— 石燈籠 『半七捕物帳』 青空文庫
将軍|家茂も大いに驚いて、尾州紀州の両公をはじめ老中、若年寄から、大目付、勘定奉行、目付の諸役を御用部屋(内閣)に呼び集め、いわゆる御前会議を開いた。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
例の御用部屋に行って老中に面謁し一切の顛末を述べようとすると、そこにはまた思いがけないことがこの駿河を待っていた。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
大きな胡坐をかいて、御用部屋の壁によりかかった。
— 林不忘 『元禄十三年』 青空文庫
一弥は、鞠のように円くなって、小刻みの足を廊下に飛ばせて御用部屋へ走っていた。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
着物の上から、カポート〔婦人用部屋着〕をかぶって、脚をちぢめて寝て居る。
— 一九二八年(昭和三年) 『日記』 青空文庫
しかし御用部屋の山崎|勘左衛門、御納戸掛の岩田|内蔵之助、御勝手方の上木九郎右衛門――この三人の役人だけは思わず、眉をひそめたのである。
— 芥川龍之介 『煙管』 青空文庫