持ち掛ける
もちかける
動詞
標準
文例 · 用例
露骨に俺の嫁になれと持ち掛けるものもあったが、お君はくるりくるり綺麗な眼の玉をまわして、笑っていた。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
折を見て此方から持ち掛けると、まあ緩つくり話すとか何とか云つて、中々埒を開けない。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
折を見て此方から持ち掛けると、まあ緩っくり話すとか何とか云って、中々|埒を開けない。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
その時この長蔵さんは、誰を見ても手頃な若い衆とさえ鑑定すれば、働く気はないかねと持ち掛ける男だと云う事を判然と覚った。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
これが駆落でなくって、遠足なら、よほど前から、何とか文句をならべるんだが、根が自殺の仕損いから起った自滅の第一着なんだから、苦しくっても、辛くっても、誰に難題を持ち掛ける訳にも行かない。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
種々の相談を持ち掛ける。
— VATER SERGIUS 『パアテル・セルギウス』 青空文庫
」「そう、そう、そう……」とイーヌィチは溜息まじりに言った、「なある、なる、なる……」「僕は君に心配をかけたくはなかったんだが、しかしまったくのところ君のほかには、君、持ち掛ける相手は断然一人もないのだ。
— ЖЕНА 『妻』 青空文庫
しかし、彼女に話しかけることさえできなかった健一に、相談を持ち掛けることなどできるはずもなかった。
— 澤西祐典 『くじらようかん』 青空文庫