足触り
あしざわり
名詞
標準
feel (to the foot)
文例 · 用例
板敷にも畳にも、足触りの悪い程|土埃がたまつてゐた。
— 石川啄木 『刑余の叔父』 青空文庫
それらのアカシアの花ざかりだった頃は、その道はあんなにも足触りが軟かで、新鮮な感じがしていたのに、今はもう、あちこちに凸凹ができ、汚らしくなり、何んだかいやな臭いさえしていた。
— 堀辰雄 『美しい村』 青空文庫
ふくよかな苔に埋もれた黒木立の中を辿る足触りの心地よさ、土とも苔とも木ともつかぬ森林の香の漂うているなごやかな雰囲気に体を撫でられていると、いつもながら気がうっとりとなる。
— 木暮理太郎 『初旅の大菩薩連嶺』 青空文庫
黒沢の合流点附近で昼食を済し、追々と開けて来る梓川の河原に林をなして生え茂ったドロ柳や川楊のしなやかな枝葉が河風に翻るのを美しと眺めて、足触りの柔い原始林の道を一直線に辿り、徳本峠の道と合してから、右に仰いだ明神岳の巍峩たる姿を後にして、前面に焼岳の噴烟が現れるともう河童橋である。
— 木暮理太郎 『秩父宮殿下に侍して槍ヶ岳へ』 青空文庫
ふっくりした青苔も堅く凍み付いて夏のような足触りに乏しい。
— 木暮理太郎 『奥秩父の山旅日記』 青空文庫
斯ういう処では迷う気遣いもないが、どうかすると右にも左にも、岩間を古苔の綿でふっくりと埋めた足触りの好い平らな尾根が顕れて、一行を誘き寄せようとする、そんな時に限ってうっかり其方へ足を向けた私達は、屹度長次郎に呼び戻されて、ひどい崖の横を匍わされなどした。
— 木暮理太郎 『黒部川奥の山旅』 青空文庫
それは天然の白砂をば何かで程よく固めたと言ったような、踏み心地で、足触りの良さと申したら比類がありませぬ。
— 浅野和三郎 『霊界通信 小桜姫物語』 青空文庫
雪しまり足触りは堅い。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
作例 · 標準
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