蚕座
さんざ
名詞
標準
silkworm basket
文例 · 用例
明日はいよいよ鷹が貰えると思ってさんざんに待ちかねて、やっとその日になってみると鷹は今ちょうどトヤに入っているからもう二、三日待ってくれというのである。
— 寺田寅彦 『鷹を貰い損なった話』 青空文庫
妹や弟にさんざん言はれて、濱へ出ると、こんどは助けてやつた龜にまで同じ樣な失敬な批評を加へられる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
浦島は、さんざん迷つた末に、たうとうかの龍宮のお土産の貝殼をあけて見るといふ事になるのであるが、これに就いて、あの龜が責任を負ふ必要はないやうに思はれる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
實はおれも、ひどい火傷をして、おれには、ひよつとしたら神さまも何もついてゐねえのかも知れない、さんざんの目に遭つちやつたんだ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
そうしてむしろかえってさんざん道楽をし尽くしたような中年以上のパトロンと辛酸をなめ尽くして来た芸妓との間の淡くして深い情交などにしばしば最も代表的なノルマールな形で実現されたもののようである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(※)』 青空文庫
今日は大いそぎで棉を採り片付け、さんざん面白いことをして遊ぼうなどと相談しながら歩く。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
勿論悲しい心持になることがしばしばあるけれど、さんざん涙を出せばやはり跡は気分がよくなる。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
鉄五郎せせら笑って、T「さんざ白ばっくれとくさ」 と三次の傍に寄って、T「そのうち手前を……」 三次が「おっと旦那」と止めた。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
作例 · 標準
養蚕農家では、たくさんの蚕座が並べられ、蚕が桑の葉を食べていた。
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この伝統的な蚕座は、代々受け継がれてきたものだそうだ。
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蚕座の中で、蚕たちは繭を作る準備を始めた。
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