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南船北馬

なんせんほくば
名詞
1
標準
constant travelling
文例 · 用例
花袋の紀行文集の中では『南船北馬』(明治三十二年九月版)が最もすぐれている。
――田山花袋氏―― 紀行文家の群れ 青空文庫
境遇變轉して、南船北馬日も足らずといふやうな困難流離の生活をする者が、意氣銷沈するかと思へば、卻つて然も無くて、美妾左右に侍り、膳夫廚に候するといふやうな安逸の生活を續けるものが、勇往の氣永く存するかと思へば卻つて※弱で、やゝもすれば腸胃病乃至神經衰弱やなんぞに罹つてゐるものが多い。
幸田露伴 努力論 青空文庫
甚作  南といはず、北といはず、いはゆる南船北馬といふわけで、ゆく先々を飮みあるく。
岡本綺堂 正雪の二代目 青空文庫
右手の新聞|原紙で貼り詰めた壁の上に「南船北馬……朴泳孝」と書いた大額が煤け返っている。
夢野久作 山羊髯編輯長 青空文庫
一體この水に弱いといふことは蒙古人ばかりではありませぬが、同じ支那でも南船北馬と言ひまして北支那の人はまるで水上の働きは駄目です。
桑原隲藏 元時代の蒙古人 青空文庫
先考の深く中華の文物を憬慕せらるゝや、南船北馬その遊跡十八省に遍くして猶足れりとせず、遥に異郷の花木を携帰りてこれを故園に移し植ゑ、悠々として余生を楽しみたまひき。
永井荷風 来青花 青空文庫
入国者――南船北馬、東西南北。
国枝史郎 蔦葛木曽棧 青空文庫
若いころ、ちょっぴり詩や歌をひねり、その後二十年間も地方をまわって学校教育に没頭し、五十近くになってから東京にまい戻って、尓来十年間、社会教育方面の仕事のために、南船北馬している私である。
第一部 次郎物語 青空文庫
作例 · 標準
彼は商売のために年中南船北馬の生活を送っており、家を空けることが多い。
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講演活動で全国を南船北馬と駆け回るうちに、各地に多くの友人ができた。
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若い頃は南船北馬を厭わなかったが、還暦を過ぎてからは落ち着いた生活を好む。
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