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さく
名詞
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標準
文例 · 用例
それをまた一面から云うと、甲の味いを感ずるのは何等かの覚に基きやしないかと疑うことも出来る。
伊藤左千夫 歌の潤い 青空文庫
西洋近来の流行が、一方には裾を短くしてほとんど膝まで出し、他方には肉色の靴下をはいて覚の効果を予期しているのに比して、「ちよいと手がるく褄をとり」というのは、遙かに媚態としての繊巧を示している。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
もしこの種の縞が「いき」と感ぜられるときがあるとすれば、放射性が覆われて平行線であるかのごとき覚を伴う場合である。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
思ふに我等の遠き先祖は、詩と音樂とを常に覺混同してゐた。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
今や我我の自由詩は、それと全くちがつた別の新しい仕方に於て、それと同じ不思議なる心像――詩と音樂との覺――を表象しようといふのである。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
即ち切斷されたる球の弧形に對して、槍状の垂直線や、圓錐形やの交せる構想を用意すべきである。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
しかしその館の構造が、光學によつて巧みに光線を利用してるので、見る人の覺から、不思議に實景としか思はれないのである。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
それは環境の印象が、さながら現實を生寫しにして、あだかも實の世界に居るやうな覺をあたへることから、不思議に矛盾した奇異の思ひを感じさせ、宇宙に太陽が出來ない以前の、劫初の靜寂を思はせるのである。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫