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火に油

ひにあぶら
表現名詞
1
標準
(adding) fuel to the fire
文例 · 用例
その鬱憤を、なり替って晴そうという、愛吉の火に油を灌いで、大の字|形に寝込ませた。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
その惨めなさまが、尚更俺の憤怒の火に油をそゝいだ。
小説 小熊秀雄全集−15− 青空文庫
ああそれなのに、あの火星獣の毛のことをうちの新聞に素っぱぬくなんて、彼奴の憤慨の火に油を注ぐようなものですよ。
海野十三 見えざる敵 青空文庫
思えば思うほど疑いは事実と募り、事実は怒火に油さし、失恋のうらみ、功名の道における蹉跌の恨み、失望、不平、嫉妬さまざまの悪感は中将と浪子と武男をめぐりて焔のごとく立ち上りつ。
徳冨蘆花 不如帰 小説 青空文庫
火に油を加えたような愛し方でありました。
お銀様の巻 大菩薩峠 青空文庫
弘さん、私が悪るかった、堪忍して頂戴、お金を上げるから、と云いました、が、金という言葉が一層彼の憤りの火に油をそそいだ結果になりました。
大倉※子 あの顔 青空文庫
火に油をそそぐようなもの、源三郎、よせばいいのに――でも女たらしの彼、こんなことをいうのが癖になっているものとみえる。
日光の巻 丹下左膳 青空文庫
それを言われると、私は、成吉思汗に対する憎悪が、火に油を注いだように燃え上がります。
――市川猿之助氏のために―― 若き日の成吉思汗 青空文庫
作例 · 標準
彼女が怒っている理由を勘違いして適当な慰めを言ったのが、さらに彼女の神経を逆なでし、まさに火に油の結果となった。
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疑惑を隠蔽しようとする企業の不誠実な対応は、怒り狂う世論に対して火に油を注ぐようなもので、事態はさらに悪化した。
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すでに口論が激しくなっている二人の間に、過去の失敗を持ち出すのは火に油でしかなく、誰も止められなくなってしまった。
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