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幡旗

はんき
名詞
1
標準
文例 · 用例
花時には花を以て祭り、鼓吹・幡旗を用つて歌舞して祭る(紀一書)とある花の窟の祭りは、記録のぺいぢの順序を、其儘時間の順序と見る事が出来れば幡旗と言ふ語の、見えた初めである。
折口信夫 幣束から旗さし物へ 青空文庫
併し、幣束に似たはたが、唐土風な幡旗の陰に、僅かに俤を止めてゐた間に、戦場の桙は、都と交渉少い道のはて/\に竄れて、武士の世になると共に、又其姿を顕したが、長い韜晦の間に、見かはすばかり変つた姿になつて、其或物は家と縁遠い神々・精霊を竿頭に斎ひこめて居なかつたとも限らぬ。
折口信夫 まといの話 青空文庫
いつもはためいている幡旗もなく、絵看板も、役者の名を書きつらねた庵看板もなく、ひっそりと木戸をおろした劇場や、その前の、人通りも稀な広い道の上に、午ちかい晩夏の日が、ぎらぎら照りつけているさまは、云いようもなくもの佗しい、眺めであった。
山本周五郎 山彦乙女 青空文庫
またその辺りから一帯の街道、平野、部落へかけて、麾下諸侯の幡旗や、各隊のつわものの指物が、霞むばかり蝟集して、宛然、戦捷式かのごとき盛観を呈した。
第九分冊 新書太閤記 青空文庫
千|翻の旗、錦繍の幡旗、さっと隊を開いたかと見れば駿馬は龍爪を掻いて、堂々たる鞍上の一偉夫を、袁紹の前へと馳け寄せてきた。
桃園の巻 三国志 青空文庫
呂布は、直ちに、林立する幡旗を目がけて、「公孫※、出合えっ」 と、猪突して行った。
群星の巻 三国志 青空文庫
中に袁紹の本陣らしい幡旗がひるがえって見える。
群星の巻 三国志 青空文庫
幡旗に埋められて行く車蓋、白馬金鞍の親衛隊、数千兵の戟の光など、威風は道を掃い、その美しさは眼もくらむばかりだった。
群星の巻 三国志 青空文庫