金精
きんせい
名詞
標準
文例 · 用例
好い心持に眠気がさすと、邪魔な灯を肱にかけて、腕を鍵形に両手を組み、ハテ怪しやな、汝、人魂か、金精か、正体を顕せろ!
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
今日は名にし負う金精峠である。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
自分は湯元から金精峠を越えて沼田の方へ出たことがあるが、今はその頃よりは甚だ開けて、西澤金山などがその後開けたために、又群馬の方の菅沼等も遊覽地になつたために、道路は北へも西へも通じてゐて、實際に突きあたりの地では無くなつたのである。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
草鞋を埋むる霜柱を踏んで、午前十時四十五分、終に金精峠の絶頂に出た。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
それと自分の立っている金精峠との間の根がたに白銀色に光って湛えているのは湯ノ湖であった。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
『何處でも好けれど、利根川を溯りて沼田に至り、會津街道を取り、白根温泉を經て金精峠を越え、湯本温泉に浴し、中禪寺湖を繞りて日光に達し、それより汽車にて歸途に就くやうにしては如何にぞや。
— 大町桂月 『上州沼田より日光へ』 青空文庫
金精峠を越ゆるは、異數也。
— 大町桂月 『上州沼田より日光へ』 青空文庫
今、裏口より金精峠を越えゆくは、また快ならずや』と云へば、『好からむ』といふ。
— 大町桂月 『上州沼田より日光へ』 青空文庫