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金剛杖

こんごうづえ異読 こんごうじょう
名詞
1
標準
pilgrim's staff
文例 · 用例
旅館の主人、馬を勧め、剛力を勧め、蓆を勧め、編笠を勤む、皆之を卻く、この極楽の山、只一本の金剛杖にて足れりと広舌して、朝まだき裾野を往く。
――明治三十六年八月七日御殿場口にて観察―― 霧の不二、月の不二 青空文庫
と、私は嘆息する、天地の間には、風が吹くのでなければ、霧が流れるのだ、そのたびに、天幕の中へ、ザアと小粒の雨がそそぎ入る、柱代りの金剛杖が、キュッと呻る、杭に纜われた小舟が、洪水に飜弄されるように、油紙の屋根が、ペラペラ動く。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
金剛杖が石にカチリと当る、金属性の微かな短い音がしてコロコロと絶壁の下に転げ落ちる、どこを見ても絶壁!
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
宿屋の店頭には、かがり火をたき、白木の金剛杖をたばに組んで、縄でくくり、往来に突きだしてある。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
大和大峰いりのほら貝は聞えないが、町から野、野から山へと、秋草をわたり、落葉松の枯木をからんで、涼しくなる鈴の音は、往さ来さの白衣の菅笠や金剛杖に伴って、いかに富士登山を、絵巻物に仕立てることであろうか。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
起きて見ると、眼の前の阪下から、ぬっと提燈が出る、すいと金剛杖が突き出る。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
室ごとに請わるるままに、金剛杖に焼印を押すが、不二の象形の下に、合目や岳の名を書いたり、不二形の左右に雲をあしらい、御来光と大書して、下に海抜三千二百何メートルと註してあったり、富士とうずまく雲を下に寄せて、その上に万年雪の詠句を題したものなど、通俗的の意匠が施されている。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
幾たびとなく足をすくわれ、のめり、手を突きながらも、温度は手が凍えるまで下らなかったので、金剛杖や糸立を強くつかんで、大宮口の五合目へ、ほうほうの態でたどりつき、たき火でぬれた上衣を、かわかすのに暇取った。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
作例 · 標準
お遍路さんは、弘法大師の化身とされる金剛杖を大切に手に持ち、四国を巡る。
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険しい山道を登る際、金剛杖がしっかりと体を支えてくれるので非常に助かる。
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宿坊に到着すると、まず汚れた金剛杖の先を丁寧に洗い清めた。
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