練塀
ねりべい
名詞
標準
mud and tile wall topped with tiles
文例 · 用例
土用が明けてまだ間もない秋の朝日はきらきらと大溝の水に映って、大きい麦藁とんぼが半七の鼻さきを掠めて低い練塀のなかへ流れるようについと飛び込んだ。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
その練塀の寺が妙信寺であった。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
ここらは一種の寺町ともいうべきところで、両側に五、六軒の寺がむかい合っていて、古い練塀や生垣の内から大きい樹木の枝や葉の拡がっているのが、宵闇の夜をいよいよ暗くしていた。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
半七は頬かむりをして寺の門前に立つと、連れの男は折り曲がった練塀の横手にかくれて、蜘蛛のように塀ぎわに身をよせていた。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
太い大黒柱や、薄暗い米倉や、葛の這い上った練塀や、深い井戸が私には皆なありがたかったので、下男下女が私のことを城下の旦坊様と言ってくれるのがうれしかったのでございます。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
婆さんに聞いた突當りは、練塀か、高い石の塀腰らしかつたが、其はよく見なかつた。
— 泉鏡太郎 『松の葉』 青空文庫
それは自分が練塀町の裏からせまい露地を抜けて大学へ通勤する時、折々見たことのある女である。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
だんなは物知りだからご存じでしょうが、下谷の練塀小路の三本|榎の下に、榎妙見というのがありますね。
— のろいのわら人形 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
歴史ある寺院の周囲には、趣のある練塀が巡らされている。
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練塀の土壁には、瓦が埋め込まれていて美しい模様を描いている。
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昔ながらの風情を残す練塀は、街並みに落ち着きを与えている。
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