栽園
栽園
名詞
標準
文例 · 用例
ここは元来が「小石川御薬園」といって、幕府直轄の薬草栽培地であり、一万坪ほどの栽園が二つ、道をはさんで南北にひろがっていた。
— 狂女の話 『赤ひげ診療譚』 青空文庫
養生所は南の栽園の一部にあるのだが、このあたりは高台の西端に当るため、薬園の高いところに立つと、西にひらけた広い展望をたのしむことができた。
— 狂女の話 『赤ひげ診療譚』 青空文庫
もう三月中旬になっていただろう、所内にある桜はどれも咲きさかり、栽園のほうでも薬用の木や草木が、おそいのもすっかり芽を伸ばしていたし、早いものは花を咲かせており、風がわたると、それらの花の強い匂いで、空気が重く感じられるようであった。
— 狂女の話 『赤ひげ診療譚』 青空文庫