痔から
じから
名詞
標準
文例 · 用例
大きいうねりに坐つて盛りあがる、盛りあがる、部厚な底ぢからに揺られる。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
例のどぶを渡つて、戸を明けると、今夜は斷つてあつたので締りはしてなかつたが、醉つてゐるのと早く横になりたいとの爲めの荒ぢからで、自分の引き明けた戸はがらりと大きな音を立てた。
— 毒藥を飮む女 『泡鳴五部作』 青空文庫
戀に骨折る程度ともいふべき事を「こひぢから」といふ一語につゞめたる作者のはたらき畏るべき者あり。
— 正岡子規 『萬葉集卷十六』 青空文庫
あの、丑、為ときちゃあ、内藤新宿でも、狂犬のようにいやがられている連中、それを、何とまあ、二人一度に征討して、外へほッぽり出してしまったのだから、おまはんの、底ぢからは、程が知れないね――ところで、法印さん――」 と、茶碗を突きつけて、「ま、息つぎに、一ぱいいかが?
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
そのときゴウゴウゴウと、天の一角から、底ぢからのある聞きなれない怪音がひびいてきた。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
しかもその眼は彼女の姿へ、――恐らくは白い頸すぢから、翡翠の環を下げた耳のあたりへ、絶えずさまよつてゐるらしかつた。
— 芥川龍之介 『南京の基督』 青空文庫
普通の論理から言へば、すぢゆん即、生れるの語根、すぢから生れるものゝ義で、すぢゃあが人間の意に用ゐられる様になつたのだ、と言ふことが出来よう。
— 折口信夫 『琉球の宗教』 青空文庫
此をかけぢからといふ。
— 折口信夫 『大嘗祭の本義』 青空文庫