鉄粉
てっぷん
名詞
標準
iron powder
文例 · 用例
隧道内の空気中にはレールや機関の摩擦のために生ずる微細な鉄粉がかなりに浮游しているが、これは案外人体を害わないそうである。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
其処には、油で黒くなった古い鉄粉や、まだ銀色に光る新しい鉄粉が、山と積って捨てられてある。
— 大阪圭吉 『カンカン虫殺人事件』 青空文庫
成る程、喬介の手元を見ると、新に掘り出されたまだ余り古くない白銀色の鉄粉の層の上に、褐色の錆を浮かした大きな染が出て来た。
— 大阪圭吉 『カンカン虫殺人事件』 青空文庫
空気に触れると、舌のような赤い閃光を発して燃える)を、硫黄と鉄粉とで包んだと云われる、ベーコンの投擲弾を考えると、そこに技巧呪術の本体が曝露されなければならない。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
そして最後に、法水が月光の光背から採取した黒い煤様のものが、略々円形をなした鉄粉と松煙であると云う事――それは、鑑識課に依って明らかにされたのであった。
— 小栗虫太郎 『後光殺人事件』 青空文庫
線香花火は硝石と鉄粉と松煙の混合物だからね。
— 小栗虫太郎 『後光殺人事件』 青空文庫
そして、鉄粉は松葉火になって空気中に出ると、酸化して角が丸くなってしまうのだ。
— 小栗虫太郎 『後光殺人事件』 青空文庫
そこは鼠色の土ほこりの立つ、妙にすえくさいさびた鉄粉のにおう場所で、まだ、ところどころに、まっ黒な水のよどんだ沼地があった。
— 海野十三 『爆薬の花籠』 青空文庫
作例 · 標準
研磨作業中に空気中に舞い上がった細かい鉄粉が、作業服の繊維に入り込んでしまった。
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理科の実験で、強力な磁石を使って砂の中から鉄粉だけをきれいに取り出した。
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駐車場の近くにある工場から飛んでくる鉄粉のせいで、車の塗装が錆びやすくなった。
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