馭
馭
名詞
標準
文例 · 用例
馭者はしきりにあせるけれども、駄馬が少しも動かないといつたやうな、さういふ息苦しい景色がありはしないか。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
私は、あまりの懐しさに、馭者に尋ねた。
— 太宰治 『新郎』 青空文庫
」老いた馭者は、あいそよく答えた。
— 太宰治 『新郎』 青空文庫
からころと車輪が鳴る、馬具のはためき、馭者の叱咤、蹄鐵のにぶい響、それらにまじつて、ひばりの聲がいくども聞えた。
— 太宰治 『陰火』 青空文庫
馭者は橇の中で腰まで乾草に埋め、頸をすくめていた。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫
」 けれども、若い馭者は、乾草をなお身体のまわりに集めかけて、なるだけ風が衣服を吹き通さないようにするばかりで橇からは立上ろうとはしなかった。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫
十五分ばかりして、彼は、二人の息子を馭者にして、ペーターが、二台の橇を聯隊へやることを承諾さした。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫
」 戸外では若い馭者が凍えていた。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫