忿然
忿然
名詞
標準
文例 · 用例
彼は忿然として此圧力に反抗しなければならないといきまいた。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
貴君が忿然として座を立たれたとき、妾が止めるのも、肯かず、憤然として、お帰り遊ばす後姿を見たとき、この方こそ、何事をも真剣になさる方だと思ひましたの!
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
貴君が忿然として座を立たれたとき、妾が止めるのも、肯かず、憤然として、お帰り遊ばす後姿を見たとき、この方こそ、何事をも真剣になさる方だと思いましたの!
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
伸子は、自分らに忿然とした気になって、そんなことを考えつづけた。
— 宮本百合子 『伸子』 青空文庫
別に見た者はきっとないですか」 「ありません」 「いよいよですか」 「失敬な」 浪子は忿然として放ちたる眼光の、彼がまっ黒き目のすさまじきに見返されて、不快に得堪えずぞっと震いつつ、はるかに目をそらしぬ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
忿然として加藤の門を出でたる武男が母は、即夜手紙して山木を招きつ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
別に見た者はきっとないですか」「ありません」「いよいよですか」「失敬な」 浪子は忿然として放ちたる眼光の、彼がまっ黒き目のすさまじきに見返されて、不快に得堪えずぞっと震いつつ、はるかに目をそらしぬ。
— 徳冨蘆花 『小説 不如帰』 青空文庫
其殺されし伴のため忿然としてオヂュシュウス、光る冑に身を固め先鋒中に進み出で、敵に近づき立ち停り、あたり見※し、燦爛の 495投槍飛ばす――かくと見てトロイア軍はあとしざる。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫