茂林
もりん
名詞
標準
luxuriant (dense) forest
文例 · 用例
青麦と蚕豆の畦を通って茂林寺の文福茶釜を見物いたします。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
蔦蘿に包まれたる水道の址とこれを圍める橄欖の茂林とは、黯澹たる一幅の圖をなして、わが刻下の情にの如きありて、常春藤と石長生とは其壁を掩ひ盡せり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
『荀子(宥坐篇)』に孔先生が陳国と蔡国の間で困難に遭われた時の孔先生の語を挙げて、「(紫蘭)は茂林の中、深山の間に生ずる。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
伯蔵主の狐や茂林寺の狸のむかし話なども思いあわされて、諸人も奇異の感にうたれながら、とにもかくにも一ヵ寺の住職の身のうえにこういう椿事が出来したのであるから、単に不思議がってばかりはいられなかった。
— 狐と僧 『半七捕物帳』 青空文庫
境中狭けれども一|茂林なり。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
人間の欲には限りがないといいながら、そうそう欲ばるのは悪いことだから、今日限りお前を見世物に出すことはやめて、もとのとおり茂林寺に納めることにしよう。
— 楠山正雄 『文福茶がま』 青空文庫
そこでくず屋は文福茶がまに、見世物でもうけたお金を半分そえて、茂林寺の和尚さんの所へ持って行きました。
— 楠山正雄 『文福茶がま』 青空文庫
「失望湾の浜辺のあたりだ、いや敵は、浜辺と平和湖のあいだの、茂林なのかもしれない、そうすればこれはまさしく悪漢|海蛇の一行が、暖をとるたき火にちがいない」 かれはあいずの鉄環を落とした。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
作例 · 標準
その山奥には、昼でも薄暗いほどの茂林が広がっていた。
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茂林の中を分け入ると、珍しい野鳥の声が聞こえてきた。
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探検家たちは、手つかずの茂林で新種の植物を発見した。
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