技倒
ぎとう
名詞
標準
technical knockout
文例 · 用例
年とったひとのためには、ただ若い華やぎとうつる青春の生活の基礎に健全なこういう種類の友だち、仲間、協力者としての異性の関係が成長していることを周囲にわからせようとしている。
— 宮本百合子 『明日をつくる力』 青空文庫
きょうは、御馳走もなし客もなし、去年のさわぎとうってかわった誕生日だが、自分とすれば、この変りかたが今日の自然と思え、こうやってこんな工合にすごして夜本よみ出したりして心持がよい。
— 一九四四年(昭和十九年) 『日記』 青空文庫
「しかしなんと言っても端物では邑井一に兜をぬぎとうござんすね。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
しかし、音がするたびに、廊下の電灯が、つぎつぎとうちこわされ、あたりはまっ暗になってしまいました。
— 江戸川乱歩 『奇面城の秘密』 青空文庫
「嫁ぐと、心をきめましたからには、少しも早く嫁ぎとうございます。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
(――御両親様がおゆるしくださるならば、木下様へ嫁ぎとうございます) 寧子のいったことばが、その声が、姿が、彼の頭から消えなかった。
— 第二分冊 『新書太閤記』 青空文庫
どうか、お教えを惜しみたまわず……信玄の子ぞと思し召し……ここが悪い、かく致せ、ああせいと、忌憚なくお聞かせを仰ぎとうぞんじまする」「…………」「では、勝頼から申してみます。
— 第六分冊 『新書太閤記』 青空文庫
「――もし私の寸功でもおぼしめし下さるなら、それに代えて」「なんだ、言ってみい」「このさい、晴れて御父子のご対面を仰ぎとう存じまして」「連れてきたのか、不知哉丸を」「はいっ」「たぶんそれであろうと思うていたよ。
— 千早帖 『私本太平記』 青空文庫