当て所なく
あてどなく
表現副詞
標準
aimlessly
文例 · 用例
さうだ、常任の平賀のところへ行つて話を聞かう、と思ひついたのはその眞闇がりのなかをあてどなく一町ほどもあるいたのちのことだつた。
— 島木健作 『黎明』 青空文庫
乙姫様は、宮殿の中で美しく着飾って、今日か明日かとあてどなく帰りを待ちわびている――そこへ「雲」が戻ってきて、無慈悲にも起こったことを話した――そして、正装した長い服を着た海の生き物たちは愛らしいものの、不器用であるが乙姫様をしきりと慰めようとしている。
— THE DREAM OF A SUMMER DAY 『夏の日の夢』 青空文庫
あてどなく立ち去るのも自分の心でない。
— RUBA'IYAT 『ルバイヤート』 青空文庫
彼は空しい思いであてどなくうろつきながら、「これゃ、知識階級の苦しみという奴だ」 とこう思った。
— 横光利一 『厨房日記』 青空文庫
ゆき子は夜露に光つた広い路を降りて、あてどなく歩いた。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
よろめきながら街をあてどなく歩いた。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
」 彼は身をもがき、何かを振り落そうとでもするように体をゆすって、胸を叩きながら、家を飛び出し、あてどなく往来を走った。
— 大倉※子 『魔性の女』 青空文庫
レミュはその夜、ひとりで苦しみ、あてどなく祈り、ジョルジュの不幸の原因になっているエモフィリーという病気はどんな性質のものかと、あらん限りの状態を思いだして想像してみた。
— 久生十蘭 『淪落の皇女の覚書』 青空文庫
作例 · 標準
彼は約束の時間までまだあったので、駅前を当て所なく散歩した。
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人生の岐路に立ち、当て所なく時間を浪費しているように感じていた。
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失くした携帯電話を探すため、街中を当て所なく歩き回った。
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「週末は何するの?」「特に予定はないから、あてもなくドライブでもしようかな。」
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