棒鱈
ぼうだら
名詞
標準
dried codfish soaked in water for few days, and cooked almost to dryness in soy sauce and water (Kyoto speciality)
文例 · 用例
そして街から街へ、先に云つたやうな裏通りを歩いたり、駄菓子屋の前で立留つたり、乾物屋の乾蝦や棒鱈や湯葉を眺めたり、たうとう私は二條の方へ寺町を下り其處の果物屋で足を留めた。
— 梶井基次郎 『檸檬』 青空文庫
そして街から街へ、先に言ったような裏通りを歩いたり、駄菓子屋の前で立ち留まったり、乾物屋の乾蝦や棒鱈や湯葉を眺めたり、とうとう私は二条の方へ寺町を下り、そこの果物屋で足を留めた。
— 梶井基次郎 『檸檬』 青空文庫
棒鱈乾鮭堆く、片荷に酒樽を積みたる蘆毛の駒の、紫なる古手綱を曳いて出づ)きゃッ、きゃッ、きゃッ、おきゃッ、きゃア――まさるめでとうのう仕る、踊るが手もと立廻り、肩に小腰をゆすり合わせ、と、ああふらりふらりとする。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
標札屋「新ぼん、今頃どないしとるかな」鶴三「一生懸命働いとるに決っとる、新坊も今は少年工だ」標札屋「お父つぁんのお前は棒鱈だが、息子はお国の役に立っとるわけや」鶴三「おれが棒鱈なら、お前は鯡だ、どら風呂へでも行って来るかな」鶴三、新聞を畳んで懐へ入れて、歩きかけ、鶴三「おや、やんだようだ」傘を畳む。
— 織田作之助 『四つの都』 青空文庫
こんな隠居みたいな商売してちゃ、あなた身体の肉と骨がバラ/\に離れてしまいますよ、隣の鯡親爺も私を棒鱈だといってますが、全くこれじゃ棒鱈です。
— 織田作之助 『四つの都』 青空文庫
サヨは、棒鱈と豆もやしの桶をならべた暗くしめっぽい店だの古綿打直しやの店だのの並んだ横丁をぬけて、開通したばかりの電車通りへ出てみた。
— 宮本百合子 『朝の風』 青空文庫
サヨがその春の昼、棒鱈やの横丁から現れて、開通したばかりの電車通りを眺め、旺盛に芽立つ雑木林に目をひかれ、やがて再びごみごみした横丁へ辿り入ったときの気持は、一種名状しにくい乱れ心であった。
— 宮本百合子 『朝の風』 青空文庫
棒鱈屋のさきの米屋に、米の御註文は現金で願いますと刷ったビラと並んだ黒板に、内地米二割、外米八割と書かれていた。
— 宮本百合子 『朝の風』 青空文庫
作例 · 標準
お正月には、母が丹精込めて煮込んだ棒鱈を食べるのが恒例だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
京都の料亭で、上品な味付けの棒鱈を味わった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
棒鱈は、手間ひまかけて戻すことで美味しくなる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash