神文
しんもん
名詞
標準
文例 · 用例
しばらくの間鉛筆は紙の余白に細かい数字を連ねていたが、そして渡瀬は神文でも現われてくるのを見る人のように夢中で鉛筆のあとを追っていたが、やがて鉛筆ははたととまってしまった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
暗くなるのが精神文化じゃ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
ところがその子女となると、大抵明治の末から大正の初めの生れで、その頭には欧米の物質文明が生み出した、するどい精神文明が影響している。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
此の血腥い時代を背景として、反動的な残存勢力の必死の反抗にも拘らず、西洋の先進諸国の物質文明、精神文明は新らしき進歩的思潮と共に、尚も滔々として輸入されつつあった。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
精神文明、芸術的諸作品、と云ったものは頽廃しつつある。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
況んや物質が全部であつて精神文化は閑却してもよい等とは主張しないのである。
— 平林初之輔 『唯物史觀と文學』 青空文庫
ところが文學者、藝術家はこの點に於て美妙な、誘惑的な曲解を行い、唯物史觀は精神文化を破壞するものだという。
— 平林初之輔 『唯物史觀と文學』 青空文庫
それと同じく人間の歴史が物質的條件によつて決定されるという事實があつても精神文化は依然として吾々の最も尊重しなければならぬものなのだ。
— 平林初之輔 『唯物史觀と文學』 青空文庫