半口
はんくち
名詞
標準
half share
文例 · 用例
源太もこれに角張りかかった顔をやわらげ、何ごとも皆|天運じゃ、此方の了見さえ温順に和しくもっていたならまた好いことの廻って来ようと、こうおもって見ればのっそりに半口やるもかえって好い心持、世間は気次第で忌々しくも面白くもなるものゆえ、できるだけは卑劣な一尺動けどなお見えず、二尺も移れどなお見えず。
— 幸田露伴 『五重塔』 青空文庫
じゃ、じゃ、今度は本気でだんなが半口乗ってくださいますか※」「乗らいでいられるかい。
— 青眉の女 『右門捕物帖』 青空文庫
ぜひその具足屋へ、半口割りこませてもらいたいのだ。
— 林不忘 『巷説享保図絵』 青空文庫
これは龜澤町の表通りには違ひありませんが、一間半口の埃つぽい店で、小間物屋といふにしても、あまりに貧弱です。
— 凉み船 『錢形平次捕物控』 青空文庫
実は今日は君に勧めに来たんだ」「甘い話があるなら、半口乗せてくれ給え」 と話しているところへ、安子夫人が挨拶に出た。
— 佐々木邦 『好人物』 青空文庫
五か月というもの、ただの半口も口をきかなかったんだ。
— 上 『カラマゾフの兄弟』 青空文庫
御大将や旦那がたは、命を賭けたばくちでござんしょうが、そんなばくちに、半口乗るこたあ、こちとらあ、真っぴらおことわり申しますぜ。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫