白菊
しらぎく
名詞
標準
white chrysanthemum
文例 · 用例
白菊の咲く頃、大屋根へ出て、棟瓦をひらりと跨いで、高く、高く、雲の白きが、微に動いて、瑠璃色に澄渡つた空を仰ぐ時は、あの、夕立の夜を思出す……そして、美しく清らかな母の懷にある幼兒の身にあこがれた。
— 泉鏡太郎 『霰ふる』 青空文庫
…… また前に言つた、もの凄い暗い夜も、年經て、なつかしい人を思へば、降積る霰も、白菊。
— 泉鏡太郎 『霰ふる』 青空文庫
高嶺は遥に雪を被いで、連山の波の寂然と静まった中へ、島田髷に、薄か、白菊か、ひらひらと簪をさした振袖の女が丈立ちよくすらりと顕われた、と言うと、読者は直ちに化生のものと想わるるに相違ない。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
さて、お鶴がその日の扮装には、頬に浪打つ黒髪を、頸に結んで肩にかけ、手織|縞の筒袖は曠着も持たねば、不断のなり、襦袢の襟と帯だけは、桔梗の花、女郎花、黄菊白菊の派手模様。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
黄菊、白菊咲出でぬ。
— 泉鏡太郎 『五月より』 青空文庫
円髷、前垂がけ、床の間の花籠に、黄の小菊と白菊の大輪なるを莟まじり投入れにしたるを視め、手に三本ばかり常夏の花を持つ。
— ――其一幕―― 『錦染滝白糸』 青空文庫
撫子 ああ、糸咲……の白菊……そうですか。
— ――其一幕―― 『錦染滝白糸』 青空文庫
撫子 その返り咲が嬉いから、どうせお流儀があるんじゃなし、綺麗でさえあれば可い、去嫌い構わずに、根〆にしましょうと思ったけれど、白菊が糸咲で、私、常夏と覚えた花が、撫子と云うのでしたら、あの……ちょっと、台所の隅へでも、瓶に挿しましょう。
— ――其一幕―― 『錦染滝白糸』 青空文庫
作例 · 標準
秋の庭に、楚々とした白菊が咲き誇る。
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彼女は亡くなった母が好きだった白菊を供えた。
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白菊の花言葉は「真実」だそうだ。
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ウィキペディア曖昧さ回避
白菊(しらぎく、しろぎく) 花が白いキク 襲の色目の1種。 白菊明神(金札宮) 白菊 (航空機) 松型駆逐艦の建造されなかった1艦。 大阪府立白菊高等学校 日本酒の銘柄 茨城県の廣瀬商店が製造販売する銘柄「白菊」 岡山県の白菊酒造が製造販売する銘柄「大典白菊」
出典: 白菊 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0