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八岐大蛇

やまたのおろち異読 ヤマタノオロチ
名詞
1
標準
eight-headed, eight-tailed serpent (in Japanese mythology)
文例 · 用例
かかる竜の像は追々その本旨を忘れ、古ギリシアの善性竜王同様、土地の守護神ごときものに還原され了ったとは、わが邦諸社の祭礼に練り出す八岐大蛇が本人間の兇敵と記憶されず、災疫を禳い除くと信ぜらるるに同じ。
田原藤太竜宮入りの話 十二支考 青空文庫
加之拙者本来八岐大蛇の転生で、とかく四、五升呑まぬと好い考えが付かぬが、妻がかれこれ言うから珍しく禁酒中で、どうせ満足な竜の起原論は成るまいが、材料は夥くある故、出来るだけ遣って見よう。
田原藤太竜宮入りの話 十二支考 青空文庫
日本に於ても素盞嗚尊が八岐大蛇を退治した話は周知のことであり、支那では三皇の一人庖犠氏が蛇身人首であつたと伝へられ、印度の神話とも見るべき梨倶吠陀の中にはセシアと称する千頭の怪蛇のことが記されてある。
小酒井不木 毒と迷信 青空文庫
この類のことは実は太古からあったもので、古く既に素戔嗚尊は、出雲の簸之川上から流れて来たのを覧て、山奥に人ありとの事を知られ、分け登って高志の八岐大蛇を退治して、奇稲田姫の危難を救われたとある。
喜田貞吉 賤民概説 青空文庫
八岐大蛇の八つの首が大きな口をあけて素戔嗚命に集中し、命は赤い血溝のついた剣を振りあげているが、その赤い血溝のある長い剣を見ながら、この男はいつか誰かに殺されるに違いないと、赤瀬は何故ともなくそう思った。
火野葦平 糞尿譚 青空文庫