菊見
きくみ
名詞
標準
chrysanthemum watching
文例 · 用例
……」「いが餅じゃ、ほうと、……暖い、大福を糯米でまぶしたあんばい、黄色う染めた形ゆえ、菊見餅とも申しますが。
— 泉鏡花 『菊あわせ』 青空文庫
」「ああ、いが餅……菊見餅……」「黒餡の安菓子……子供だまし。
— 泉鏡花 『菊あわせ』 青空文庫
」「否、その時は、しかも子供に菊を見せながら、艶に莞爾したその面影ばかりをなごりに、人ごみに押隔てられまして、さながら、むかし、菊見にいでたった、いずれか御簾中の行列、前後の腰元の中へ、椋鳥がまぐれたように、ふらふらと分れたんです。
— 泉鏡花 『菊あわせ』 青空文庫
提灯の灯も黄に白に、菊見の客が帰ったあとで、皆が揃って座敷へ入った時、お久という人は、自分の椀小皿をきれいに食べて、箸を置いて、そうしてうしろ向きで膳の上を拝んでいた。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
菊見のお節句ですよ」「それを知っていたら、今もう何刻だと思ってるんだ。
— 首つり五人男 『右門捕物帖』 青空文庫
九月の九日、菊見の節句にゃ暮れの六ツから、北町南町両ご番所の者残らずが両国の川増でご苦労ふるまいの無礼講と、昔から相場が決まってるんだ。
— 首つり五人男 『右門捕物帖』 青空文庫
「それは戯談だがネ、芝居はマア芝居として、どうです、明後日団子坂へ菊見という奴は」「菊見、さようさネ、菊見にも依りけりサ。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
藍染川と団子坂との間の右側に、「菊見せんべい」の大きな店があった。
— 宮本百合子 『菊人形』 青空文庫
作例 · 標準
新宿御苑の菊見に出かけたら、見事な懸崖作りに圧倒されてしまった。
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桜の時期もいいけれど、落ち着いて庭園を歩ける秋の菊見も乙なものだ。
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「あら、今年の菊見はいつにする?」と母がカレンダーを眺めている。
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江戸時代の人々も、団子を食べながら菊見を楽しんでいたのだろうか。
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