輸車
輸車
名詞
標準
文例 · 用例
だが、駅に下りた時にはすでに暮色が迫っていて、ただ山裾にひらけた鉱山部落や、山腹あたりに延びている大通洞の輸車路や、雪崩のように傾斜した精錬所の大屋根を途すがら眺めただけで、灯点しごろ所長の家へ入った。
— 大鹿卓 『金山※話』 青空文庫
昼は、陣地を固く守って、士気を養い、ひそかに準備をしておき、翌晩、闇夜を幸いに、騎馬を先とし、輸車歩兵をうしろに徐々と退却を開始して、そして約五、六里――穣山の下までさしかかった時である。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫
それとも、やむなき破目と、観念されたのですか」 孔明は、笑いを含んで、「広言のようですが、この孔明は、水上の船戦、馬上の騎兵戦、輸車戦車の合戦、歩卒銃手の平野戦、いずれにおいても、その妙を極めぬものはありません。
— 赤壁の巻 『三国志』 青空文庫
日々百里、また数百里と、行軍の輸車労牛は、炎日の下を、蜿蜒と続いてゆく。
— 出師の巻 『三国志』 青空文庫
輜重には、木牛流馬と称する、特殊な運輸車が考案され、兵の鉄帽(鉄かぶと)から鎧にいたるまで改良された。
— 五丈原の巻 『三国志』 青空文庫
その多くは、葫芦の口へ兵糧を運んでゆく蜀勢を襲撃したもので、糧米、輸車、そのほかの鹵獲は、魏の陣門に山積され、捕虜は毎日、珠数つなぎになって送られて来た。
— 五丈原の巻 『三国志』 青空文庫