敢え無く
あえなく
副詞頻度ランク #29029 · 青空 0 例
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sadly
文例 · 用例
そしてその服地の匂いが私の寂寥を打ったとき、何事だろう、その威厳に充ちた姿はたちまち萎縮してあえなくその場に仆れてしまった。
— 梶井基次郎 『器楽的幻覚』 青空文庫
」どしんのもの音ありて、秋の日あえなく暮れむとす。
— 太宰治 『HUMAN LOST』 青空文庫
――秋もふけた十一月の五日、大村益次郎は、直人の与えた傷がもとで、あえなく死んだ。
— 佐々木味津三 『流行暗殺節』 青空文庫
思うも気高い……おそろしい、お母様の純真なお心の力……芸術の道と、人間の道と、そうして、のがれようもなく落ちておいでになった恋の道の三つに、霊と肉を捧げつくして、あえなくも世をお早めになった神聖なお母様……可哀そうなお母様……いじらしいお母様……むごい……悲しい……おなつかしい……。
— 夢野久作 『押絵の奇蹟』 青空文庫
あのおやじのおめかけになって、監視をつけられた日にゃ、第一、進(神村進のこと)とあえなくなるでしょう。
— 平林初之輔 『アパートの殺人』 青空文庫
ある日のゆうぐれ、清涼殿のきざはしの下に一匹の狐があらわれたのを関白殿がごろうじて、あれ射止めよと仰せられたので、そこに居あわせた行綱はすぐに弓矢をとって追いかけたが、一の矢はあえなくも射損じた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
梅野十伍はそのベルの音を聞いた瞬間に必ずや心臓麻痺を起し、徹夜の机の上にぶったおれてあえなくなるに違いないと思っているのである。
— 海野十三 『軍用鼠』 青空文庫
今まで庸三は、あの風采の立派な博士の傍で、わざと原稿など書いて見せて、あるいは得意そうに読んでみせたりして、無邪気に女流作家の矜りを誇示しようとしている、葉子の顔や様子を、その一つの部屋のなかに幻想していたのだったが、それもあえなく形を消してしまった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
作例 · 標準
これは敢え無くの例句です。