清透
せいとう
形容動詞
標準
文例 · 用例
例えば、此の室の床が斜めに傾いているとすれば、それは悪い建築法の為めではなく、此処の地盤が、雪の為めに清透となったアペニン山脈中のある山腹に位すると考えて置こう。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
湯は溪流を挾みて四ヶ所に湧出し、清透玻璃の如く温和玉の如し。
— 田山花袋 『日光山の奧』 青空文庫
全く立秋を過ぎるとはっきりと目にこそ見えないが、雲の様子が狂い出し、空気は日々清透の度を加え、颱風が動き出す。
— 大切な雰囲気 『大切な雰囲気』 青空文庫
泥土を交えない清透な熱湯を噴出している。
— 高浜虚子 『別府温泉』 青空文庫
清透明朗な、そのくせ含蓄の深い、物悲しいほどの美しさである。
— 野村長一 『名曲決定盤』 青空文庫
音は清透で、四つの楽器のバランスはこの上もなく見事だ。
— 野村長一 『名曲決定盤』 青空文庫
声の美しさも清透さも、技巧の自由さも、ダル・モンテには及ばないが、ダル・モンテよりは六つ年下で、少しばかり情熱的で、燃焼的なのも、器械から声の出るようなダル・モンテより人間的魅力があるかも知れぬ。
— 野村長一 『名曲決定盤』 青空文庫