崙
ろん
名詞
標準
文例 · 用例
昨夜新嘉坡發、一|片の長文電報は、日本の海軍省に到達した筈であるが、二|隻は去る金曜日をもつて、印度大陸の尖端コモリンの岬を廻り錫崙島の沖をぎ、今は支那海の波濤を蹴つて進航して居るから、よし此後浪高くとも、風荒くとも、二|船が諸君の面前に現はれるのは最早や遠い事ではあるまいと思ふ。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
これによると、最後の氷河期の氷河が崑崙の北麓に押し出して来て今のコータンの近くに堆石の帯を作っている。
— 寺田寅彦 『ロプ・ノールその他』 青空文庫
もう一度このへんの雪線が少しばかり低下して崑崙の氷河が発達すると、このへんの砂漠がいつか肥沃の地に変わってやがて世界文化の集合地になるかもしれない。
— 寺田寅彦 『ロプ・ノールその他』 青空文庫
那破崙は曠世の英雄である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
奈破崙も亦能く福を分つた人である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
われは消遣の爲めに市の外廓より出でゝ、武具の辻(ピアツツア、ダルミイ)を過ぎ、拿破崙の凱旋塔の下に至りぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
しかし拿破崙の名聞心が甚だしく常人に超越している為めに、その自伝が名聞心を研究する材料になりにくいと同じ事で、性欲界の豪傑 Casanova の書いたものも、性欲を研究する材料にはなりにくい。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
拿破崙が戰略、ブリユツヘルが兵威こそ大勢を左右することを得つるなれ。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫