鼻向け
はなむけ
名詞
標準
smelling (something)
文例 · 用例
実に鼻向けのならぬ有毒な臭気がどこでも一面に漂うていた。
— 寓意を含める物語 『ペスト王』 青空文庫
又禅坊さんには時によると禅臭紛紛として鼻向けの出来ぬのもあるが、老師にはそんな風は微塵もなかった。
— 鈴木大拙 『楞伽窟老大師の一年忌に当りて』 青空文庫
序にバスケツトを探つて、緑蝶夫人はなむけする処のカクテルの口を抜いた。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
プラットホームで私は北さんにお金を返そうとしたら、北さんは、「はなむけ、はなむけ。
— 太宰治 『帰去来』 青空文庫
」 はなむけ 五十五 媒妁人は宵の口、燈火を中に、酒井とさしむかいの坂田礼之進。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
夫人 おはなむけがあるのでござんす。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
只、身すがらにと出立ち侍るを、紙子一衣は夜の防ぎ、浴かた、雨具、墨、筆のたぐひ、あるはさりがたきはなむけなどしたるは、さすがに打捨てがたく、路次の煩ひとなるこそわりなけれ」「奥の細道」 牛込の下宿で捨吉はこの芭蕉の文章を開けた。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
『私が日本を出て来るとき、重役のひとりがこういう言葉をはなむけしてくれました。
— 黄と白の群像 『踊る地平線』 青空文庫
作例 · 標準
新しい香水を試すために、腕に少しつけて鼻向けしてみた。
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食べ物の良い香りが漂ってきて、思わず鼻向けしてしまった。
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「このお香、どんな香り?」「ちょっと鼻向けしてみたら、スパイシーな感じだよ。」
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