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掴ませる

つかませる
動詞
1
標準
文例 · 用例
スルト悪戯な妄想奴が野次馬に飛出して来て、アアでは無いかこうでは無いかと、真赤な贋物、宛事も無い邪推を掴ませる
二葉亭四迷 浮雲 青空文庫
其後手についた癖が何かにつけては煙管を掴ませるので、止めたことを彼は心に悔いることもあつた。
長塚節 青空文庫
駕籠屋も結局往生して、内所で幾らか掴ませることになる。
岡本綺堂 三浦老人昔話 青空文庫
ほかの悪党だったら、あんたを誤魔化して、農奴どころか、くだらない代物を掴ませるところだが、わしとこのは、まるで胡桃みたいにがっしりした、選りぬきのやつばかりなんだからね。
または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 死せる魂 青空文庫
聞くとも無しに其話を聞くと、高柳一派の運動は非常なもので、壮士に掴ませる金ばかりでもちつとやそつとでは有るまいとのこと。
島崎藤村 破戒 青空文庫
彼女は掴ませるつもりもなく、熱い火箸をおさだに掴ませようとした。
島崎藤村 ある女の生涯 青空文庫
それは、すこしでも精神異常者なら、たとえ犯跡は巧妙に晦ましても、なにかのことでいつかは尻尾を掴ませるはずである。
牧逸馬 女肉を料理する男 青空文庫
島の娘をつかまえて、メントール候の話に花を咲かせたのも、実は私に、探査の手懸りを掴ませるためだったというのだ。
海野十三 暗号音盤事件 青空文庫
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