幻辞.com

迂多

迂多
名詞
1
標準
文例 · 用例
夫なら向ふのやるなり、愚迂多良童子を極め込んで居れば、向は益増長する許り、大きく云へば世の中の為にならない。
夏目金之助 坊っちやん 青空文庫
それなら向うのやるなり、愚迂多良童子を極め込んでいれば、向うはますます増長するばかり、大きく云えば世の中のためにならない。
夏目漱石 坊っちゃん 青空文庫
それをお父さんは少しもお察しなく、私の顔を見ると何時も、『愚迂多羅兵衛は相変らずのらくらしているかい?
佐々木邦 ぐうたら道中記 青空文庫
その返報かお祖父さんの方では僕のお父さんを愚迂多羅兵衛と呼んでいるらしい。
佐々木邦 ぐうたら道中記 青空文庫
それは兎も角、鬼瓦の方から碁の客が来ているからと小僧を寄越すこともあれば句会があるからと言って愚迂多羅兵衛の方から僕が使者に行くこともある。
佐々木邦 ぐうたら道中記 青空文庫
妹思いのお母さんはこの二人の配偶がそれ/″\発展成功して行くのを喜ぶと同時に、兄弟は他人の初まりといって自然競争心があるから、お父さんの煮え切らないのを歯痒がるけれども、お父さんは相変らず晏如として愚迂多羅兵衛を極め込んでいる。
佐々木邦 ぐうたら道中記 青空文庫
そうしてそれが愚迂多羅兵衛と肝胆相照らす手合ばかりだから、皆多少愚迂多羅気分を具備していて、談論に興が湧いて来ると日の暮れるのも夜の更けるのも忘れてしまう。
佐々木邦 ぐうたら道中記 青空文庫
実は文士だと言いたかったのだが、愚迂多羅は理窟を捏ねるばかりで少しも書かないから仕方がない。
佐々木邦 ぐうたら道中記 青空文庫