画図
がと
名詞
標準
文例 · 用例
六日、甲戌、新造の御所の御障子の画図の風情の事、先々の絵御意に相叶はず。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
この頃はまた写真電送機というものが成効に近づいて写真画図のごときものを一瞬間に遠距離に送る事さえ思いのままになろうという事である。
— 寺田寅彦 『写真電送の新法』 青空文庫
生憎とその一時間が、私どもの食事に当っておりますので」 それから法水は、甲冑武者を一基一基解体して、その周囲は、画図と画図との間にある龕形の壁灯から、旌旗の蔭になっている、「腑分図」の上方までも調べたけれど、いっこうに得るところはなかった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
福山侯の家来成斎が、いかに幕府の奥医師の子を尊敬しなくてはならなかったかという、当年の階級制度の画図が、明に穉い成善の目前に展開せられたのである。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
したがひ来し式の女官は奥の入口の閾の上まで出で、右手に摺みたる扇を持ちたるままに直立したる、その姿いといと気高く、鴨居柱を欄にしたる一面の画図に似たりけり。
— 森鴎外 『文づかひ』 青空文庫
したがい来し式の女官は奥の入口の閾の上まで出で、右手にたたみたる扇を持ちたるままに直立したる、その姿いといと気高く、鴨居柱を欄にしたる一面の画図に似たりけり。
— 森鴎外 『文づかい』 青空文庫
自分の眼瞼から感激の涙が一滴溢れるや最後、其処にも此処にも声を挙げて泣く者、上気して顔が火と燃え、声も得出さで革命の神の石像の様に突立つ者、さながら之れ一幅生命反乱の活画図が現はれる。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
天蒼々と快く晴れ、春日猗々として風暖く、河辺、山傍、又田野には、奇花芳草欝乎として開き、風景秀麗画図の如し。
— 国枝史郎 『高島異誌』 青空文庫