関式
せきしき
名詞
標準
文例 · 用例
なれどもころび候実証|無之候へば、右|証明を立つ可き旨、申し聞け候所、篠、無言の儘、懐中より、彼くるすを取り出し、玄関式台上へ差し置き候うて、静に三度まで踏み候。
— 芥川龍之介 『尾形了斎覚え書』 青空文庫
「おたずね申したき儀がござる、勅使御到着のせつは、われ等接待係は御玄関式台上にてお迎えいたすべきか、それとも式台下にてお待ち申すべきか」言葉の終らぬうちに、白髪|赭顔の上野介の眼がギロリと光る。
— 尾崎士郎 『本所松坂町』 青空文庫
それのみならまだしも、玄関式台の拭き掃除、訪客の取次、荷担で水汲む類の業まで、仲間たちと一緒にやるのが門僕の掟であった。
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫
門には幕をうち、よきほどの処をしぼりあげてこゝに沓脱の壇をおき、玄関式台に准ふ。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫