配
はい
名詞
標準
文例 · 用例
なにほど心配なことがあっても、心配ということを知っていそうなふうのない人である。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
なるほどそうであったな、すっかり忘れていた、とにかく都合がえい、それではきょうさっそく上京して、あの人に相談してみよう、時重先生が心配してくれ、きっとどうにかなる、東京にいることになれば位置が低くても勉強ができる、なるべく非職などいう辞令を受け取らずに、転任したいものだ、飯くってすぐとでかけよう。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
こればかりは親の力にもおよばないとはいうものの、むすめが苦悶のためにおもざしまで変わったのを見ては、実の親として心配せぬわけにはゆかない。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
おかあさんを見ろ、きさまのことを心配してあのとおりやせてるわ。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
予はしょうことなしに、新聞の記事をよい加減に読み聞かして、これだからそんなに心配しなくともえい、と賺した。
— 伊藤左千夫 『大雨の前日』 青空文庫
予は少しく叱る様に押えつけて、「今夜にも此風さえ止めば大丈夫だから、そんなに心配することはないよ」 予はこう云って、児供等には次へ出て遊べと命じた。
— 伊藤左千夫 『大雨の前日』 青空文庫
未だ雨も降らないのに、出水を心配するなどは猶更無駄な話だ。
— 伊藤左千夫 『大雨の前日』 青空文庫
年を経る僅かに七年一室に病臥して、自宅十歩の庭でさえ充分には見ることのできぬ身を以て、俳壇を支配するの余力を以て、今日の成功を見たる実に偉と云わねばならぬ。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫