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翻読

こぼしよみ
名詞
1
標準
文例 · 用例
)未だ「プラトン対話篇」を翻読したのみなれど、嗜眠剤などを滅多に服用せぬ吾身にはその効めが不気味に顕著なるが如く、稀の読書が又いちいち胸を感激させること夥しい。
牧野信一 五月のはじめ 青空文庫
爾来十余年、私は学生時代の不勉強を後悔して、あちこちの田舎にかくれながら、心象の苦悶と放浪性を古典書の翻読や創作の机上に求めて寧日もなき有様であるが、不図疑惑の想ひに駆られて空を見あげる度に、空一杯の大文字で屡々「文学とは何ぞや」と掲示するのであるが、相変らずその答案の冒頭の一句さへ浮ばぬのである。
牧野信一 文学とは何ぞや 青空文庫
たつた二冊たづさへて来たシヨウペンハウエルの著書を飽かずに翻読してゐた時だつた。
牧野信一 山を越えて 青空文庫
無意識に彼の頭はそれを翻読した。
牧逸馬 上海された男 青空文庫
その「多情多恨」の如き、「伽羅枕」の如き、「二人女房」の如き、今日|猶之を翻読するも宛然たる一朶の鼈甲牡丹、光彩更に磨滅すべからざるが如し。
―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文― 骨董羹 青空文庫
つまりこの形式の編集による辞書は単に検索を目的とするだけではなく、却って通読又は翻読されることを目標とするものなのだ。
戸坂潤 読書法 青空文庫
現にこうした「進歩的」な辞典、総合的見地のハッキリした而も翻読されるべき性質を持つ進歩的辞典は、日本で最初のものなのだから。
戸坂潤 読書法 青空文庫
二 京都学派の哲学 加藤弘之・井上哲次郎等の諸氏によって代表された我が邦の官学哲学が、外国書翻読の時代を清算して、とに角学術らしい研究力を持つようになったのは、恐らく大戦のしばらく前と見て好いだろう。
戸坂潤 現代哲学講話 青空文庫