だぼ鯊
だぼはぜ異読 ダボハゼ
名詞
標準
goby (fish)
文例 · 用例
ところが、午前一時少しまえになると、今まであんなに釣れていたのがぴたっと止り、こんどはどうやってもだぼ鯊一|尾かからない。
— 山本周五郎 『水中の怪人』 青空文庫
およのは本当の名はちよのというのであるが、それを嫌って、自分から『よの』と呼ぶことにきめた、つまりそのほうが上品に聞えるというわけで、当人自身も(客たちはだぼ鯊と云っていたが)つねにできるだけ上品にふるまおうと努めていた。
— 山本周五郎 『秋の駕籠』 青空文庫
というのは、そのだぼはぜ嬢が、愈々、瞳に媚をたたえて、「けっして、助平とは思わないでね」とウインクをするのです。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
すると、そのだぼはぜ嬢はいきなり、ハンドバッグのなかから、自分の写真を取り出し、サインをしてくれます。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
その上、「あなた、メモ貸して、ミイのアドレス書く」と、だぼはぜ嬢が切り出し、また、続けて、二三人が、達者な英語で、御自分のアドレスを書いてくれました。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
「あなた、向うのアドレス、着いたら、教えて」とだぼはぜお嬢さんが言うのを、うんうん肯いている中、ぼくは、そのグルッペの隅に、ひとりの可憐な娘を見つけました。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
先刻から、だぼはぜさんの蔭にかすんで、悄然しているのが、今朝からのあなたの姿に連想され、「テエプ、この裡の一人に抛ってね」とだぼはぜ嬢が自信ありげに念を押したとき、よしあの娘に抛ろうと、とっさに決めたのでした。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
こんな巫山戯た話になると、みんなとても機嫌よく、森さんが、先ず、「ほう、大坂は、最近、大当りだな」とひやかせば、松山さん、「色男は違うな」と、大口開いて笑うし、虎さんは、「ドレドレ」とだぼはぜ嬢の写真をとって見ようとする。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫