ごた混ぜ
ごたまぜ
名詞形容動詞
標準
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文例 · 用例
四時か五時、何でも夕飯の仕度に豆腐屋のラッパが街にきこえ始まる頃、伊藤の買ってくれた小さいブリキの洗面器に、二分芯の置ランプと、五、六枚の古新聞と三十そこそこの粉石鹸の袋とを、ごた混ぜに入れて縞木綿の風呂敷に包んで、私は私の新しい商売へと出かけるのであった。
— ――獄中手記―― 『何が私をこうさせたか』 青空文庫
以上の印象のほかに、野生の臭気がごた混ぜになっており、すりガラスを破って向こうの明りに突入したい奇妙な欲望があった。
— THE POINT OF VIEW 『観点』 青空文庫
巌の上に穴が十ばかりあって、その穴の中へ大勢の人が骨も頭蓋骨も脳味噌も一緒に打ち込んで細かく叩き砕いたその上へ、麦焦しの粉を少し入れてごた混ぜにしたところの団子のような物を拵えて鳥にやると、鳥はうまがって喰ってしまって残るのはただ髪の毛だけです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
彼はなんとかそれらを追い出そうと主の祈りを繰り返し、そのうちT.S.エリオット氏の現代主義的な『荒地』のような記憶のごた混ぜの中に消えていった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『チャールズ・デクスター・ウォードの事件』 青空文庫
次いで、風に追い立てられる登攀と匍匐の夢があった――のたうち回りつつ、嘲り笑う月影を目指し、ごた混ぜの石屑の中を進み、足元で崩れた破片は凶暴な旋風の中へと吸い込まれていった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『時間からの影』 青空文庫
掻きまわされた溝のように、ムラムラ、ムラムラと何も彼も一どきにごた混ぜになって互に互を穢し合いながら湧き出して来る。
— 宮本百合子 『禰宜様宮田』 青空文庫
身動きできないようになって、歩いて来る乳牛の大きさとこわさと畏敬とをごたまぜに感じるのだったが、多分牧場のそこの側は、日かげか何かで余り牛どもの気に入りの場所でなかったのだろう、決して竹垣の下まで近く牛のよって来たことはなかった。
— 宮本百合子 『道灌山』 青空文庫
自発的な自己犠牲という貴い慈善の下に、商人たちの小切手が、職人の一円札や労働者の銀貨が、それに車夫の銅貨が皆ごたまぜに一体となって寄付されている。
— A WISH FULFILLED 『男子の本懐』 青空文庫
作例 · 標準
彼の部屋は本や書類がごた混ぜになっている。
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子供のおもちゃがごた混ぜになっていて、片付けが大変だ。
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いろいろな情報がごた混ぜになり、何が正しいのか判断できない。
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