戻って行く
もどっていく
動詞-五段-行く
標準
to go back
文例 · 用例
三好は、キャバレー歌舞伎を出て先斗町へ戻って行く君勇や鈴子や小郷のあとを、ひそかに、しかし執拗につけて行きながら、そんな木屋町の美しさが、かえって恨めしかった。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
再び戦地へ戻って行くためである。
— 織田作之助 『十八歳の花嫁』 青空文庫
屍を埋めて日が暮れ、とぼとぼ小屋に戻って行く道は暗く、しぜん気持も滅入ったが、まず今日いちにちは命を拾ったという想いに夜が明けると、もう仇討に出る気持めいてつよく黙々と、鶴嘴を肩にした。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
考えるというよりも、最後の詰み上った時の図型がまず直感的に泛び、そこから元へ戻って行くのである。
— 織田作之助 『郷愁』 青空文庫
三造の考えは再び「存在の不確かさ」に戻って行く。
— 中島敦 『狼疾記』 青空文庫
女の子が側へ戻って行くと、怖い顔をしながら、それをはかせた。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
庄平(注射を終って、車掌に)「どこで降りる人ですか」車掌「大阪で降りられます」(丁寧に言う)庄平「僕も大阪迄だが、大阪迄にはケロリと癒ってるでしょう、軽い胃痙攣です」そう言って、庄平は車掌室を出て、二等室へ戻って行く。
— 織田作之助 『四つの都』 青空文庫
屍を埋めて日が暮れ、とぼとぼ小屋に戻って行く道は暗く、しぜん気持も滅入ったが、まず今日いちにちは命を拾ったという想いに夜が明けると、もう仇討に出る気持めいてつよく黙黙と、鶴嘴を肩にした。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫